これもガラパゴス化? [ジュエリー]
イギリスで、ロイヤルウェディングがありましたね。
注目のウェディングドレスは、形はシンプルだけどレースなどでエレガントさをプラス。
トラディショナルとモダンが上手く調和していて、良かったわ。
ダイアナさんのフリフリなドレスより、私は好き。
指輪の交換のシーンも、ニュースで何回も放送されていました。
やっぱり、ゴールドの指輪でしたね。
欧米ではマリッジ・リングはゴールドのウェートが高いと言われていますから。
(ジュエリーコーディネータの本による)
何で日本ではプラチナのマリッジ・リングが圧倒的なのか?
色々な説があるようです。
- 「白 = 純白」のイメージから
- 「貴金属の純度が高い = 純潔」のイメージから
- 「変色・変質が少ない = 永遠」のイメージから
- 価格が高い → 一生に一度のものは、高価なものをという意識から
- 「採掘量が少ない = 希少」のイメージから
- エンゲージ・リングは「ダイヤモンド+プラチナ」が主流なので、その流れから
プラチナは白い。でも、プラチナの白って、少し黒っぽい気が。
白さで言えば、銀でしょう。銀は硫化するのが面倒ですが、キラキラした白さはずっと上。
ホワイトゴールドは黄色味があるけど、最近はより白に近いものが多くなってきましたし。
プラチナ100%のリングも少ないような。
ゴールドもそうですが、純粋ってことは短所も端的に出るって事。
他の金属を混ぜて合金とし、短所を補うって言うのが普通です。
一般的なプラチナリングはプラチナ900(900/1000=90%)かプラチナ950(95%)
日本で一般的なゴールドリングは18K(18/24=75%)
100%じゃなければ、純粋じゃないと思うのはおばさん的発想?
プラチナは科学的な安定性が高いです。
大気中、高温でも変色しないし、王水以外の酸にもアルカリにも溶けない。
水銀とも反応しない。
でも、物理的には安定していない。
傷つきやすいし、変形しやすい。
私の友達には、傷だらけの結婚指輪している人います。
まぁ、それはそれで結婚生活の戦歴証明みたいで面白いのですが。
プラチナのグラム単価はゴールドより高いのは事実。
しかも、プラチナの比重はゴールドより高いので、同じリングの形状でもプラチナの方が重い。
つまり、グラム単価が高い上に、必要なグラム数も多いってこと。
しかし、今時、「高い=良い物」なんて考える人がどれだけいるんだろ?
プラチナの希少性が高いも事実。ゴールドより生産量・埋蔵量ともに少ない。
しかし「みんなと同じ」で安心する日本人の傾向を考えると、説得力は薄い。
むしろ「みんながプラチナ買うから」という方が、説得力ある気がする。
エンゲージ・リングは「ダイヤモンド+プラチナ」が主流なので、その流れからというのは納得。
けれど、ウイリアム王子がキャサリン(ケイト)さんに贈ったエンゲージ・リングのセンターストーンは青いサファイアでした。
これって、海外では別に珍しいことではないらしいです。
エンゲージ・リングと言えば「ダイヤモンド+プラチナ」が相場なのは、日本くらいだそうです。
有名な話ですが、1960年代半ばに、デ・ビアス社が冠婚葬祭重視の日本人をターゲットに、エンゲージリングにはダイアモンドというキャンペーンを行って定着させた習慣です。
バレンタインのチョコレートと同じってことですね。
こう見てみると、エンゲージ・リング、マリッジ・リングも日本はガラパゴス化しているようです。
別に世界に合わせるべきだとは思いませんが、固定概念をはずしてみるのもいいかも。
今回、マリッジ・リングはキャサリンさんだけ。ウイリアム王子はなし。
その理由は2人だけの秘密だそうです。
慣習は尊重するけど、最終的には自分たちの頭と感性で決める。
若いけど素敵な2人だと思いました。
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