親の老後 [ 親のこと]
昨日は友達の集まりに参加してきました。
仕事の話、子育ての話などをした後に出てきたのが「親の老後」のお話。
みんなアラフォーかアラフィフ。
私たちも両親の老後が気になる年代になったのねぇ、としみじみ。
長男と結婚した友達は、「長男夫婦なんだから、ある程度中心となって義理の両親の老後の面倒を見なければいけないかも」と感じているだけでなく、自分の両親が「娘に老後の面倒を見てほしい」と思っていそうな雰囲気を感じ、すごいプレッシャーだと言っていました。晩婚のためただいま子育てど真ん中だけれど住宅ローンがあるためフルタイムで働かざるを得ず、よって時間的に全く余裕がない上に不景気のため給料が減り気味で家計は大変なので、実・義理の4人もの両親の面倒は到底無理で、考えるだけで気分が暗くなるとか。
一方独身女性の場合は、身軽だと思われやすいのか既婚の兄弟から「あなたが親の面倒をみなさい」と言われていました。(まぁ、家庭の事情は様々ですから、この前に何かあったのかもしれませんが)。お年寄りには仕方のないことですが、ご両親は現在住んでいる地方から離れたがらないけれど、彼女の仕事は首都圏でなければ無理。「その日のうちに帰ってこれるかどうかという激務なのに、私が面倒見られるわけないじゃない!親の面倒を見るために国に帰るイコール失業よ。そうしたら私の老後はどうなるの?」と叫んでいました。しかも、最近は更年期の症状が出ているらしく、親の老後問題でイライラがさらに募るとか。
車の運転も話題になりました。
子供は親の運転能力の低下を感じ、事故を起こす前にそろそろ免許証返上して欲しいと思っていても、親は衰えを全く自覚しておらず子供が自分を馬鹿にしていると憤慨したり。子供としては親の身を案じているんですけれどね。衰えているという客観的事実を感情的にならずに受け入れるのは非常に難しいようです。車がないと移動ができない地域もありますし。
親世代は一体どう思っているんでしょう?
友達の話を聞いてみると親の態度には大きく2種類あるようです。
1つ目は、子供たちも独立した1つの人間で自分たちの人生があると理解し、親の人生と子供の人生どちらもがよいものとなるよう、その折り合いをつけて行こうとするタイプ。
もう1つは、子供の人生より自分の人生を優先し、子供の人生を考えないタイプ。ひどいケースだと、子供の人生が犠牲になるのは当然とまで考えていたりするようです。
親子でなければ後者は人間として恥ずかしい態度だとすぐ分かるのですが、「育ててやった恩義」が加わると判断が狂いがち。人に「道徳」を求めるなら、本当は親も同じような厳しさをもって自分を律するべきなんですけれどね。
しかし、認知症になんかなっていたりすると、それを求めるのは無理だし。認知症までいかなくても、車の運転と同じで本人の自覚がないままに能力が落ちているケースもあるし。
最初は前者だった親が年をとって不安が多くなると後者になるケースもあるらしい。
うちの両親は前までは前者だったのですが、最近は若干後者の匂いがする時も
両親に老後どうしたい?と聞いても「まだまだ先」としか言わず、ノープランな感じがありあり。
最後は子供が何とかしてくれるだろうと思っているのか、親自身の能力を過信しているのか。
親の老後問題は、仕事のような論理性が通じない、難しい問題です。
老後の親の問題、それぞれに家庭的、仕事的な問題を抱えている家庭では深刻な問題となりかねませんね。
ちなみに私は長男ですので両親の面倒を見ています(まだ達者ですが)。
正確には家内がいろいろやってくれていますが、文句ひとつ言わないでよく見てくれる姿には頭が下がります。
by Loby (2012-02-13 06:30)
>Lobyさん
素敵な奥様ですね。
親の面倒をみることで、(親を含めた)家族の絆が強くなることも。
そうなりたいものです。
by ゆう (2012-02-13 18:32)