採用基準 [ 読んだ本・観た映画]
「採用基準」という本を読みました。
かつてマッキンゼーの採用マネージャーだった方が書いた本です。
マッキンゼーの採用基準を切り口に、
・ これからの社会で必要な能力とはどのようなものか
・ それを持つ人材を育成するにはどうすればよいか
などが書かれています。
マッキンゼーの良い面しか書いていない気もしますが、刺激的な内容でした。
話の中心となるのは、リーダーシップについてです。
今の日本に必要なのはカリスマリーダーではなく、リーダーシップ・キャパシティ。
(リーダーシップを発揮できる人数の総量)
その理由は、
・社会は、カリスマが1人いたら変えられるような簡単なものではない。
・チームには複数のリーダー(的思考ができる人)がいた方がパフォーマンスが高い。
・なぜならリーダーとは「成果を出すことにこだわる」人だから。
チーム全員が成果目標を共有し、達成する強い意志を持っていたら、そりゃ強いです。
でも、成果目標を共有できないことが多く、そこが難しいんですよね。
とは言え、今の日本はリーダーシップ・キャパシティが少ないのが問題というのは鋭い指摘。
多くの日本人がカリスマリーダーを求めていますが、それではダメだということですね。
前に読んだ奥山清行さんの本でも似たような指摘がありました。
(「伝統の逆襲」→★か「100年の価値をデザインする」)
世界的に見て、日本のブルーカラーは非常に優秀だけれど、ホワイトカラーは全然ダメだと。
また、リーダーシップとは「日常的に誰もが発揮するもの」という指摘も鋭い。
マンションの管理組合の会合後に、お菓子が中途半端に残ったらどうするか。
事故で電車が止まり、タクシー乗り場が人であふれたらどうするか。
日常でリーダーシップを発揮できなくて、仕事などで発揮できるわけがない。
痛いけれど、その通り…
マッキンゼー流リーダシップの学び方も載っています。
中でも「ポジションをとる」「できるようになる前にやる」は特に耳が痛いです。
問題を早くあぶりだすために、さっさとポジションをとる。
経験してみなければ分からないこと、学べないことは多い。
自分が守り(甘え)に入っていないかチェックするにはおすすめの本です。
実力も大切ですが見た目も大切です。
別ブログでは、ビジネスにふさわしいファッションについて考えています。
最新の記事はこちらです。よろしかったら、こちらもどうぞ。
・ビジネスシーンで真珠をつけにくいのはなぜか(1)
・ビジネスシーンで真珠をつけにくいのはなぜか(2)
日本人って横並びを好む傾向にあるから、リーダーって
できない人が多いんじゃないかなー。
私もですがorz
by ChatBleu (2014-03-27 20:27)
>ChatBleuさん
横並び意識は強いですね~私も日本人なので^^;
ただ、変化が激しい時は変わらないことが最大のリスク。
横を気にして共倒れ、となったら最悪です。
何をすべきかを自分自身で考える必要があるのでしょう。
言うは易し、行うは難しですが。
by ゆう (2014-03-29 17:22)