あなたのためだから [ ちょっとだけ気になる]
2014/7/23のあさイチでは「母が重たい…」というテーマで放送していました。(→★)
子供の人格を無視し、常に子供の心の中に土足で入ってくる親に悩む人の話です。
私の親友もこのタイプの親に悩まされていたので、子供の大変さはよくわかります。
ちなみに番組では言っていませんでしたが、通常の親子関係との違いは、
・ 通常の親子の場合、「常に」ではなく「たまに」
(完璧な人間はいませんから、どんな親でもたまにはあります。)
・ 通常の親は、「子供はそう感じていたのね」と子供の視点を受け入れられる。
このタイプの親は、自分の視点でしか考えらず、そう思う子供がおかしいとなる。
だと私は思っています。
つまり決定的な違いは、自分と他者の間に線引きができているかどうか。
線引きが出来ていないと、相手の人格を尊重せず、自分の考えを押しつけるのは当たり前。
このような傾向は、力関係に大きな差がある場合に出やすいようです。
同じ親子関係でも、年老いた親と子供の関係では、子供がこうなってしまうこともあるよう。
「親の家を片付ける」時、子供が自分の価値観を親に押し付け勝手に進める例などです。
上司と部下の関係でもありそうですね。
あさイチで集計した、「親に言われて一番嫌だった言葉」の1位は
あなたのためだから
でした。
確かに、本当に私のためを思っている人は、このセリフは言わない気がします。
言わずにひそかにサポートしてくれたり、私が自ら気がつくように導いてくれたり。
少なくとも頻繁には言わない。
逆に考えると、私が「あなたのため」と思っている時は、本当にそうなのか?
やっぱり、自分の欲望を包み隠しながら押し通そうとしている気がします…
ちゃんと、「私はあなたに~して欲しい」「私は~思う」というIメッセージで話さなくては。
で、拒否されても怒らない
(↑ 当たり前のことだけれど、思い入れが強いと結構難しいのです。)
「母が重い」と思っている方には、私はこの本をおすすめします。
その理由は、別ブログですがこちらで紹介しています。
・ 親子について考えるための本
逆に子供が自分の価値観を親に押し付けるケースは、下の本で指摘されていました。
親の家を片づける―ある日突然、膨大な老親の荷物や家の整理と処分が、あなたの身に降りかかってきたら、どうしますか? (ゆうゆう特別編集) |
あー、ちょっと違う部分もあるけど、母が重たいのは重たいです。
私の人格を無視してるのよね。
by ChatBleu (2014-07-24 22:04)
そういう系の「ためだから」は要らないですよね・・・
お箸の持ち方とか、礼儀とかは「あんたのためだから」
って言われて厳しかったです。でも今になって思えば
確かにお箸の持ち方は、ちゃんとしてないと
ダメですもんね^^;
by みずき (2014-07-24 23:20)
最近、この問題が結構クローズアップされてきてますね。
やはりブログや書籍で外に出されるようになったことが大きいのでしょうね。
私も以前に自分のブログでこの話題を書いて、いろんな方がメッセージを送ってきました。
私のブログのアクセス分析をたまに見ると、いまだにその記事が検索が1位になるの。根深い問題なのでしょうね、母親と子供の関係。
私は最近、ようやく山を越え始めてます(^^)
やはりポイントは自分なのだということ、親より大人になることですな(笑)
by 凛 (2014-07-25 13:32)
>ChatBleuさん
多くの日本人は、相手とシンクロするのが得意で、分けるのが苦手。
上の立場だと、自分の考えを押し付けやすいかもしれませんね。
by ゆう (2014-07-26 19:16)
>みずきさん
お箸の持ち方は、大切な「しつけ」ですよね。
が、このタイプの親は、ちゃんと持てないと数時間も延々と説教したりするそうです。
第3者が見れば、それはしつけではなく、単なる腹いせ(自分の腹の虫をおさめたいだけ)。
しかし、子供は「こんなに親が怒るのは、自分が悪いからだ」と思っちゃうそうです。
これが最も怖いところで、子供の自信を奪うらしいです。
by ゆう (2014-07-26 19:25)
>凛さん
親友もまさに「自分が変わればいいことだった」と言っていました。
親の影響下(支配下)から抜け出し、自分の頭で再構築するってことですよね。
母娘問題はアメリカでもあるみたいですが、日本は特に強くなりやすいかも。
母親が自分の人生で充実感を得られれば、その傾向が少なくなる気がするのですが。
by ゆう (2014-07-26 19:31)