予想外だからこそ面白い [ 仕事の極意]
週の始めに確認したことが、週の終わりに違っていたと分かりました。
それを前提に週の作業を進めていたので、ガッカリ感が半端ではありません。
私は、こういう時の気持ちの切り替えが下手なタイプ。
起きてしまったことにいつまでも執着する心を切り替えるため、長風呂して読書しました。
読んだのは、この本です。
「iPS細胞」の山中さんと、「CP対照性の破れ」の益川さんの対談集です。
お二人ともノーベル賞を受賞されていますが、対談は山中さんの受賞前に行われています。
お話されている内容は文系の私には分からないところもありますが、面白いです。
お二人とも直線型ではない回旋型の経歴だと話されています。
それを「フラフラ」と表現されているところもあるのですが、とんでもない。
全力で1つのことに集中し、それで次の芽が生まれて、次に全力で取り掛かるという感じ。(特に、山中さん)
何かを成す人の集中力・本気度というのは、やはりすごいものがあります。
科学者は仮説を立て、それを立証すべく実験を行うのですが、仮説の的中率は2割以下なんだそうです。
ですが、実験結果が仮説と違ったらガッカリして動けなくなってしまう人も多いそう。
が、それでは研究は向かない。
むしろ、予想通りではなかったところに面白いことが潜んでいるのが科学なんだとか。
予想外を素直に「あ、すごい!」と感じ取れることが大切。
「この予想外の結果は、いったい何なんだろう」と考え始めることから全てが始まる。
ガッカリ落ち込んでいたらそこでお終い。何も生まれない。
う~ん、耳が痛い。
私はとても科学者になれません。(頭脳的にも無理ですが...)
科学も日常も、予想外の出来事に対応する姿勢は同じでしょう。
ガッカリ落ち込んでいたらそこでお終い。何も生まれない。
私も同じことを二度と繰り返さないように、きちんと考えなければ。
益川さんは、最初ある方向で研究していたのですが、それが破綻した。
他の人なら「挫折」と感じるところですが、ご本人は挫折とは思わなかった。
「できる」と思ってやったことが間違いで、できなかったこと自体は間違いではない。
「できない」ということが分かったなら、それは一つの成功例だと考えるそうです。
つまり、本人の自覚の問題だと。
あぁ、なんと前向きな考え方!
今回の私は、「この確認で大丈夫」と思ったことが間違い。
やったこと自体は今後に生かせるし、間違い・無駄ではないはず。
「この確認ではダメ」と分かったことは、大きな収穫。
致命的な問題が発生する前に分かってよかったのです。
こう考えると、ガッカリ感はなくなりますね。
考え方ひとつで、こんなに心持ちが違うとは。
後は、この考え方をどうやって維持するかが問題です。
予想通りじゃ面白くないのは確かですが、
確かに水槽飼育してた時は楽しかった
ですが・・・対人だと「えぇぇぇっ」って
なることもあるのが残念です^^;
by みずき (2015-10-26 00:12)
最近、予測するお仕事やってまして、これは的中率が
低いとヤバいのです。科学のようにはいかないなー^^;
by ChatBleu (2015-10-26 07:03)
>みずきさん
自然相手だと、予想通りには行かないものだと思えます。
でも、人間相手だと、なぜそう思えないのか?
無意識に相手を「自分と同じ」と思っているから?^^;
by ゆう (2015-10-28 23:01)
>ChatBleuさん
科学は未知の分野に挑戦していますから、2割でも成績良い方かも。
ビジネスで予測して的中率2割だと困りますね^^;
顧客に対し予測を提供するのは、責任を感じますから大変ですね。
by ゆう (2015-10-28 23:11)