アート オブ ブルガリ@東京国立博物館 [ 展覧会]
先日、御徒町に用事があったので、上野に寄ってこちらを観てきました。
トーハクの表慶館で行われている『アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝』展です。
私は、2012年にも銀座でブルガリ展を観ています。(→★)
それも豪華だったという記憶がありますが、多分こちらの方がもっと豪華。
素晴らしい宝石と美しいデザイン・緻密な作業に圧倒されます。
例えば、表慶館の正面に写真が掲げられているこちらのように、
(以降の画像はトーハクのHPからお借りしています。)
豪華で端正で完璧に左右対称なジュエリーが続きます。
その中に、日本の美意識にインスピレーションを受けた作品のコーナーがありました。
でも、やっぱり左右対称。
西洋人がつくると、やはりこうなってしまうのですね。
以前『100分de名著』という番組で紹介していた岡倉天心の「茶の本」の解説を思い出します。(→★)
それによれば、西洋人は人間が自然を支配できると考え、(明治以前の)日本人は自然が人間の上にあると考える。
そのため、西洋人は左右対称が美しいと感じ、日本人は左右非対称が美しいと感じるんだとか。
左右対称が嫌われるのは、想像の余地がないからでもあります。
想像の余地を残すため、日本では余白も大切にします。
下のような構図の場合、日本人デザイナーならもう少し大胆に余白をとるでしょう。
このような微妙な美意識の違いも感じましたが、どれも素晴らしいデザイン・技術でした。
(宝石が素晴らしいことは言うまでもない)
今の日本人の感覚だと、左右対称も美しいですから。
それでも、何か物足りなさ(というより、過剰感)を感じていました。
ブルガリのジュエリーを身につけている映画スターの映像を流しているエリアで、それが何だか分かりました。
ドレスの空間があってこそ、このような豪華で大きなジュエリーが生きるのです。
やはりジュエリーは身につけるものなのだと実感した展示会でした。
(このクラスのジュエリーを身につけられる人は非常に限られていますし、日本ではドレスを着る機会が非常に少ないですが...)
表慶館でやると、ことさらゴージャスに
感じますね。普段使いできないジュエリーは
芸術の域だと思います。ため息しか出ないですね^^
by みずき (2015-11-01 22:00)
ソネブロのお友達のところで見ました。
ゴージャスですよねー。
ゆうさんにとってはお勉強を兼ねてってとこかしら。
by ChatBleu (2015-11-02 06:56)
>みずきさん
まさに芸術の域でした。
目の保養になりました^0^
by ゆう (2015-11-04 22:41)
>ChatBleuさん
超ゴージャスです!
海外ブランドらしさを感じることは、日本らしさを考える契機になります。
本当に勉強になります。
by ゆう (2015-11-04 22:44)
ゆうさん、こんにちは!
スキマ時間にWEBライターをしているあとむです。
ブログランキングから参りました。
>『アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝』
さすがに超ゴージャス、、庶民はただただ、目の保養になります。
何かしっくりこない、デザインが少し気になります。
応援ぽち
また伺いますのでよろしくお願いします。
by あとむ (2015-11-05 16:44)
>あとむさん
コメント&応援ぽち、ありがとうございます。
本当に、ただただ「目の保養」です。
「何かしっくりこない」という表現、ぴったりですね!
手前の松の全体が描かれているのも...
と観れば観るほど、しっくりこない感が出てきます。
by ゆう (2015-11-08 18:47)