私の理想 | 刑事フォイル [ 読んだ本・観た映画]
あまりTVドラマを観ない私ですが、最近はまっているドラマがあります。
画像は、AXN Mysteryからお借りしました。→★
(私が観ているのはNHK BSですが)
右のおじさまがフォイル。
このドラマは、
舞台は、第二次世界大戦さなかのイギリス南部、ドーバー海峡に面した美しい町ヘイスティングズ。
この小さな町に忍び寄る戦争の影。戦時下だからこその悲しい殺人事件や犯罪を生む…。警視正・フォイルは、一人の人間としてゆるぎない信念を持ち、次々と起こる事件に真摯に立ち向う!
ドラマの中では、戦争の悲惨や不条理も生々しく描き、これまでの刑事ドラマとはまったく異なる奥行きを持った作品として、イギリスでロングランのヒットシリーズとなった。(NHK BSのHPより→★)
というように、ミステリーでありながら、人間ドラマ。深いです。
お話としては悲惨で暗いところも多いのですが、それを救うのがフォイルの魅力。
フォイルは、いついかなる状態でも感情のアップダウンがなく、「一定」。
が、感情がないわけではなく、一瞬ちらっと感情が見えることがある。
感情を完全にコントロールしているんですね。大人だ。
私は、どちらかと言えば喜怒哀楽がハッキリしているほうで、顔にも出やすい。
それで、周りの人や自分自身をも振り回してしまうことがあります。
なので、この「一定」を保てる人にものすごく憧れます。
いついかなる状態でも平常心で居られる人は、すごい。
並大抵の精神力ではありません。
このドラマを観るたび、私も努力しなければと思います。
どんなにがんばってもフォイルにはなれませんが。
ちなみに、NHK BSのHPの「フォイル豆知識」に、こんな記述がありました。
主人公フォイルの言動を見ていると、イギリス紳士の理想像が体現されているように思える。冷静沈着、どんな場面に出くわしても決してうろたえることがなく、静かに物事を処理する。声を荒げることもなければ、喜怒哀楽が表に出ることもない。もちろん、冷酷な人間というわけではない。英語に「上唇をギュッと閉めている」という表現があるが、そうした姿こそが、まずはイギリス紳士の大事な条件なのだ。だからフォイルは顔を崩して泣くこともなければ、大声で怒ることもなく、破顔一笑することもない。
このように書くと、血も涙もない冷徹な男のように思えるが、それは違う。心の中には喜怒哀楽が渦巻いていても、それをあえて抑えて面に出さないのである。イギリス紳士の優れた資質として「決してパニックに陥らない」。慌てふためくことがない点が挙げられるが、その意味でフォイルは理想的な人物である。
この解説は、かつての日本男児や武士の理想像にも通じそう。
なんだか興味深い。
私も感情が顔に出てしまうタイプで、仕事でもちょっと
損をしちゃうタイプですが、感情が外に出ない人も
どうかなぁと思います。
ビジネスとしてはそれでいいんだけど、人間としては
どうも近づきにくいというか、近しい感じがしないというか。
by ChatBleu (2015-11-15 21:48)
>ChatBleuさん
私の知り合いにも「一定」の人がいて、私も苦手意識がありました。
その人には、私と目盛りが違うだけだと言われました。
神様じゃないんだから、感情の振れはあるんだと。
ただ、私が100振れるところ、「一定」の人は1だけ。
その1の振れが分かった時は、なんとなく嬉しくなります。
私の振れはバレバレなのが悔しいところですが^^;
by ゆう (2015-11-16 23:00)
これね、図書館で見つけて…興味はあるんだけど、いつも…キャッチ―で下世話な作品の方を優先してしまって未見なんです。見始めたらぐいぐい引き込まれると思う。ゆうさんが紹介してくれて概要がつかめたので、いつか必ず見てみよう。
私も常にパニック体質なので「一定」超憧れます。あと、本当にイギリスの男性にとってはその喜怒哀楽を最大限まで抑え込む
姿が美徳なんですよね。カズオ・イシグロの『日の名残り』のバトラーとか。おっしゃるとおり武士道の心得と近いものがある。
by sheepster (2015-11-18 03:00)
>sheepsterさん
私は、残念ながら「日の名残り」はまだ読んだことはなくて。
「忘れられた巨人」と共に読まなくちゃと思っているのですが...
キャッチ―で下世話な作品の方を優先してしまって^^;
今度、がんばって読まなくちゃ。
やはりsheepsterさんも「一定」に憧れるのですね。
私は、寝る時はもう疲れきってバッタリという感じ^^;
「一定」の人は、無駄なエネルギー消費がなくて効率的。
疲れるわりに成果が少ない私と対照的でうらやましいです。
by ゆう (2015-11-18 13:06)