前を向いて [ 仕事に役立つ言葉]
今日は、今年初めての資源ごみ収集日。
ビン・缶・新聞紙を出しに収集場所に行くと、そこにはホームレスと思われるおじさまが2人。
私を見ると、おじさまのひとりが「どうも、すみませんねぇ~」と屈託のない明るい笑顔。
「やけに明るいホームレスさんだわ」と思っていると、そのおじさまが相手方に「みんな年末年始に酒をいっぱい飲んだんだろう。そのおこぼれに少しくらいあずかってもいいよな」と。
確かに缶ビールの空き缶が多かったけれど、いっぱい集めても大した額にはならないだろうに。
それでも、あんなに満面の笑み。
文句ばかり言っている我が身がちょっぴり恥ずかしい。
ふたりとも60代らしく、これから職業訓練受けたとしても再就職は無理なんだろうなぁ。
だとしたら、あと20年以上どうやって生きていくんだろう…
が、私自身は他人の心配をしていられる状況ではなく。
20代の友達はアルバイトから抜け出せず。
40代の友達はリストラされ、就職活動苦戦中。
50代の外資系企業に転職した元上司は解雇されて隠居状態とのうわさも聞く。
しかし、おじさんはわずかの収入増で喜び、友達は新年会しようと連絡してくる。
悲観的になってもしょうがない。けれど、根拠のない楽観主義も困る。
建設的な楽観主義にならないとね。
「悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである。」
アランの『幸福論』の中の言葉だそうです。
困難な場面においては、苦境を変革し乗り越えて、新たな状況・未来を作り出すのだと言う意思が必要だということだそうな。
こういう困難な時代、哲学は重要かもしれないな。
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