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ジュエリーは芸術品か日用品か [ジュエリー]

昨日見に行ったミキモト銀座本店のリング展。
このようなアンティークジュエリーの展示会でよく目にする解説があります。

「××という技術のなかった当時、これを実現するのは驚異的である」

例えば、「レーザーという技術がなかった当時、リングの内側全体に細かい文字を彫るのは驚異的である」のような感じ。

裏を返せば、「現代の技術であれば、これに近いことは昔より容易にできる」ということ。

アンティークジュエリーでは高価なものにしか施されないミル打ち(ミルグレイン)。
現代なら、デパート1階のジュエリーショップの3~4万の商品に施されていることがあります。

ミル打ち : 細かな玉の模様を連続してつける装飾方法。キラキラした輝きを放つ
(ティファニー ミルグレインで検索すれば、ミル打ちされた商品が検索できるかと...
もちろん、ティファニーのは安くありません(^_^;)

「これに近いことは昔より容易にできる」と表現しましたが、これが曲者。

アンティークジュエリーのミル打ちは、『職人が、模様凸と対応する凹の形をした鏨(たがね)という金属の道具を貴金属に打ち込み、1つ1つ模様をつける』ことで実現しています。

しかし、3~4万の商品にそんなことをしていたら商売が成り立たない。
当然、何らかの機械化・簡略化をしているはずです。
果たして、それは本当の「ミル打ち」と言えるのか?

これはもう主観の問題だから、人によって答えが違うでしょう。

ジュエリーを芸術品と考える人は技術の極みを見たいだろうし、
ジュエリーを日用品と考える人はコストパフォーマンス(=コストと効果の兼ね合い)を考えるだろうし。

私のほんの少しの経験では、制作をする人は芸術と考える傾向にある気がします。
そりゃそうだ。その方が自分のやっていることの価値が高まる気がするもの。

しかし、それを決めるのはジュエリー制作者ではなく顧客なんですよね。
ジュエリー制作が企業活動であるならば、ドラッカーの言うように、

「われわれは何を売りたいか」ではなく、「顧客は何を買いたいか」

なんですよね。

昔はごく限られた人のためだったジュエリーが、今は一般の人のものになっている。
(ハイジュエリーと言われるものは別ですが...)

現代の顧客はジュエリーに何を求めているのか?
昔ほど、単純じゃなさそうですね。


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