人の振り見て [ 仕事の極意]
昨日、友達から仕事の愚痴電話がありました。
「Bを実施しているため、Cという問題が発生している。
Cの弊害が大きいので、即刻Bを止めるべきだと進言したけれど、上が聞かない。
おかしいよね。」
え?
前に、Aという問題に対処するためBを実施することになったと言っていたぞ。
Aはどうなのよ?
「Cに比べればAは小さな問題。Cが解決されるほうが重要」
は?
前は、Aについて散々文句言っていたぞ。
今は、Cに直面しているからCが大きく見えるだけでは?
Aが再発した時に、「こんなはずではなかった」と言うんじゃない?
で、上は何と言っているの?
「Aを含めた全体を考えるようにだって。
上の人も、メンツがあるから下に言われて『はいそうですね』とは言えなんじゃない?
全く、硬直していて困ったもんだ」
う~ん、私には上の意見が至極真っ当に思えますが。
硬直した考え方しているのは、むしろあなたのほうでは?
今のあなたは、本当の問題が何であるかを見失っていると思うよ。
少なくとも問題領域の設定が狭すぎる。
などと、偉そうに助言をしてしまいました。
で、スラスラと問題点を指摘できたのは、最近私自身が似たような指摘を受けたから
細部に拘って、本質的なこと・根本的な問題を見失っている。
直面する問題に引きずられすぎて、客観的に全体を見られない。
「相手が間違っている」からスタートするから、現実を見誤る。
「やはり思った通り」となるのは、思った通りの現実しか見ないから。
言われた時は、「若干その傾向はあるかもしれないけど、そんなにひどくないよ~」と思った。
が、人の行動を見ていると、「う~ん、そう言われても仕方ないかも」と納得。
自分のことはなかなか客観的に見られない。
が、他人が自分と同じような行動すると、自分の外の視点が入るからよく分かる。
でも最終的には、人の振りを見なくても我が振りを直せるようにならないといけませんよね。
愚痴った彼女は、納得できない様子で電話を切りました。
彼女も私も、まだまだですな。
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