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部外者みたいな当事者 [  仕事の極意]

「福島原発事故独立検証委員会」(民間事故調)がまとめた報告書を新聞で読んだときに、何だかものすごい違和感を感じました。

それが何だか言葉に出来なかったのですが、昨日(3/5)の朝日新聞の投書で分かりました。
それは、組織内部にいる人間の「まるで部外者みたいな当事者意識のなさ」「リーダーが悪いで全て終わらせる責任感のなさ」に対する違和感だったのです。

原子力安全委員会の班目春樹委員長が菅首相から一喝され、「菅首相の前で大きな声で元気よく言える人は、相当の心臓の持ち主」と述べたことに対して、その投書は

一喝されようがされまいが、原子力の第一人者として言うべきことは言う、取るべき行動は取る、という当然の判断がなぜ出来なかったのか、それこそが問題なのではないでしょうか、自分の弱さや甘えを他者に転換して責任から逃避する、精神的な弱さが見受けられます。

と指摘しています。
私も全く同感です。失礼ながら、班目さんは菅さんに一喝された時、自分が言わないと苦しむことになるであろう多くの人のことより、自分のメンツを考えただけでは?そのポジションの責任をまるっきり自覚していないように私には思えます。それに、斑目さんのセリフは「環境が整わないと私は能力が発揮できません。きちんとした環境を与えてください」と言っているようなもの。「どんな環境下でも、一定の成果はあげてみせます」というのがプロなのでは。

福島第一原発に代替バッテリーが必要と判明した際、菅首相が必要なバッテリーのサイズなどを担当者に直接質問していたことに対し、「首相がそんな細かいことを聞くというのは、国としてどうなのかとぞっとした」と述べたという同席者も私には理解できません。「ぞっとした」後、この人はどんな行動を取ったのでしょう?「首相、そんな細かいことは自分たちがやりますから(あるいは○○にやらせますから)、××や△△の対応を優先してください」と進言したのでしょうか?そんなことする首相も首相ですが、首相にそんなことさせる周りも周りだと思います。

組織の失敗は組織に属する人間全員の失敗。そういう意識がないんですね。こういう人たちは、もっとも組織に不要な人たちだと私は思います。

国のトップ組織がこの体たらく。
が、経済は一流、政治は三流と言われてきた日本なので、経済は大丈夫かも?
いえ、どこの会社でも「リーダーの方針がはっきりしないから動けない」「リーダーが思いつきで動くから働く気にならない」などというセリフをよく聞くし、批判するだけで対案出さない人が多い気がします。
となると、経済もあぶない?

日本の組織の強さは、構成員の意識の高さから来ていたはず。
批判は大切なことだから大いにすればいいけれど、同時に建設的な提案もしないと。
完璧な組織なんてないのだから、組織をよくするためには批判して自分も動かないと。
このままだと、日本の政治も経済も先が厳しい気がします。
怖いなぁ~。


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