プロのお仕事 [ 仕事の極意]
昨日は、統一地方選挙でしたね。
TVを見ていると、投票締め切り直後に早々と都知事の当選確実速報が出ました。
開票速報と言えば、2009年夏の衆議院選挙を思い出します。
「出口調査などの膨大なコストをかけて、当選確実予測をする意味が分からないわ。
数時間経てば、確定結果が出るのに。
たった数時間早く結果が分かることに、一体どれだけの価値があるの?
そんなことよりも、『みんなが気付いていないけど、重要なこと』の発掘、検証に
コストをかけてほしい。それがマスコミの存在価値ってものじゃないの?」
と友達は言いました。さすが、コンサル。
TVチャンネルをパチパチ変えて、どこが早いか比較していた私とは視点が違う。
が、あっさり白旗を掲げられない性格の私は、ちょっと抵抗。
「他のTV局がみな開票速報やっている中で、やらない訳にはいかないんじゃない?」
「あなたの判断基準は、同業他社なの?
だとしたら、他社との『差別化』が重要だと思わない?
どんぐりの背比べでしかない消耗戦を抜け出す方法を考えるべきでは?」
「う~ん。同業他社もあるけど、それより顧客かな。
他がやっているのにうちがやらなかったら、顧客に逃げられる可能性がある」
「それが本当に顧客のニーズだと検証した?
そのサービスしか提供されていないから仕方なく選択しているだけかもよ。
あるいは、新しいサービスの価値が理解されていないせいかも。」
「他とは違う新しいサービスを見つけ出し、その価値をみんなに認めさせるのは難しい。
なかなか出来ないよ。」
「簡単に『出来ません』という部下に対してあなたは何て言っている?
私はいつもこう言っているわ。
『出来ない理由を考えるな。出来る方法を考えろ。それがプロだ』」
いつも敵わない相手ですが、この日も私の完敗でした。
「原発の安全性」などは、彼女の言う『みんなが気付いていないけど、重要なこと』
だったんでしょうね。
でも、マスコミから「原子力問題に深く切り込まなかったのは、自分達が力不足でした」
みたいな発言聞いたことない。政府や東電を責めるコメントばかりで。
もちろん政府や東電に一番の責任はあるが、マスコミの人にも自省してほしいなぁ。
と私が言ったら、彼女はきっとこう言うんだろうな。
「そういうマスコミに視聴率あげたのはあなたでしょ。」
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