『うちの親には困ったものだ』を読んでみた [ 親のこと]
そろそろ、親の老後が気になる年代になってしまいました。
と言っても、下手に口を出すと親の機嫌が悪くなる。
年をとって、これからますます親が頑固になると困るなぁ。
こちらも事前に少し知恵をつけておこうと図書館で本を借りてきました。
ちょっと想定したものと違う内容でしたが、なかなか面白かったです。
この本で言う「困った親」とは、
マメに電話をかけないとパニックになる親、
旅行に出ようとするたびに病気になる親、
態度がころころ変わる親、
何でも思い通りにしたがる親など、
扱いにくいために、子供が精神的に消耗する親のことです。
その対処法は、「共感などの思いやりを親に示しつつも、自分の人生を大切にする。
そのためには自分ができることの境界線をはっきりさせ、ヘルパーなどの専門家との
役割分担を考える。このタイプの親の要求は際限がないので、親を完全に満足させる
ことは考えない。」という感じでしょうか。
この対処法は、いわゆる「クレーマー」への対応と似ている気がします。
クレーマーが嫌な気持ちになったことには「それは嫌だったでしょう」と共感しつつも
出来ないことは出来ないと言い、1人で対応仕切れないケースはチームで対処する。
ここに書かれていることができれば、立派なクレーム処理係になれそう。
最近では、組織内クレーマーなんていうのもいますから。
私の親に対する態度には、この「共感」が少なかったかもしれないなぁと反省。
共感と相手の思い通りになることは違う、というのがミソ。
これが人間関係の知恵かもしれません。
手ごわい相手だと、そこを突かれそうだけれど。
ところで、このような困った親に関する本で有名なのは『毒になる親』でしょうか。
「毒になる親(毒親)」とは、(私の理解では)「子供の人格を尊重しない親」です。
なぜか私の周りには、2人も毒親を持つ友達がいます。
毒親は自分と子供が別の存在であることを理解せず、平気で子供の領域を侵犯します。
だから、『うちの親には困ったものだ』に書かれた対応が本当に成り立つのかな?という疑問も。
毒親から精神的に独立できた子供でないと、毒親の餌食になりそうな気が。
私の友達の1人は親の精神的呪縛からだいぶ離脱してきましたが、もう1人はまだまだ。
親の声を聞くだけで、怒りや落ち込みなどで精神的に不安定になるそうです。
そんな人は、なにより自分の精神の安定が最優先ですから。
この本で「困ったどころではすまない、毒をまきちらす親」に対処できるかどうかは不明ですが、
「ちょっぴり困った親」への対応のヒントにはなりました。
また、「当然のようにずうずうしい要求をしてくる人」への対応法としても、いいかも。
親の老後については、こちらでも書いています。 → 親の老後
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