成功は失敗のもと? [ 仕事の極意]
新宿に用事があったので、伊勢丹1Fのアクセサリー売り場を少しだけ見てきて、
置いてあったアクセサリーのカタログとブライダルリングのカタログをもらってきました。
写真だと分かり辛いですが、アクセサリーのカタログは数枚のペラペラ。
ブライダルリングの方は60ページ近い冊子が2種類入っている立派なもの。
デパートのアクセサリー・ジュエリーのカタログはどんどん簡素化されている気がします。
一方で、ブライダルリングのカタログは立派なまま。
ブライダルでないカタログは、伊勢丹が最後の砦みたいな感じがしていたのにこれだ...
今後、春夏ものの立派なアクセサリーのカタログが出るのかもしれません。
そう願いたいです。
先日の記事でも書きましたが、「婚約指輪の平均購入価格は36万円」だとか。
(→「婚約指輪の平均購入価格」)
給料3ヶ月分なんて、過去のこと。
なのに、相変わらずブライダル市場にすがっているとは...
私には、現実が見えなくなっているとしか思えないんですけれど。
ドラッカーは、その著書『マネジメント』で
企業の目的は、顧客の創造である。したがって、企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。
マーケティング - 顧客の要求からスタートする
イノベーション - 新しい満足を生み出す
と書いています。
それなのに、ジュエリー業界は相変わらず「顧客が価値ありとし、必要とし、求めている満足は何か」をつかみきれず、「われわれの製品やサービスにできることはこれである」と主張しているような気が。現状をきちんと分析・把握できないまま、過去の成功をそのまま踏襲し、新しい満足=イノベーションを生み出せないでいる。まぁ、それはジュエリー業界に限ったことではなく、日本の製造業全般に言えることかも。ソニーもシャープも過去最大の赤字になるそうですし。
こういう時こそ、きちんとドラッカーを読む必要がありそうです。
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