「専業主婦に、なりたい!?」を読んでみた [ ちょっとだけ気になる]
図書館で予約していた本「専業主婦に、なりたい!?」が借りられたので、読んでみました。
正直な感想を言うと、分析が甘い、整理しきれていない印象の本でした。
専業主婦になりたい女子のお相手となる男性の考えていることを述べた章なんて、たった5人の20代男性の座談会の内容だけで、結論が導かれているし。
その程度の、現代のある1面を軽く切り取った内容と割り切って読むべき本でしょう。
そういう意味で全く深みはありませんでしたが、「ある、ある」と思う話もあちこちに。
働くことにすっかり疲弊して、専業主婦ならラクかもと、社会で戦うことから逃避したがる。
自分はそこそこ稼いでいるのに、やっぱり男が家族を養うものと考え、自分だけは働く・働かないが選べる自由が欲しい。
確かに、私の周りの独身女子(20代もアラフォー以上も)に、こんな感じの人多いかも。
私も、出来るものならそうしてみたいとも思いますもの。楽だもんね。
(あ、主婦が楽だというつもりはありません。まじめにやったらキリがない世界ですから。
が、仕事と違って自分の裁量が大きいから、ラクできるかもと憧れている。)
でも、無理だってことも充分に分かっている。
これからは、リスクだらけの世界。
大企業にだって倒産のリスクはあるし、倒産しないまでもリストラや減給の可能性も。
離婚だって、前の時代よりも多くなっている訳だし。
人生のリスクをヘッジするためには、女性も働き続けるしかない。
そんなこと、大抵の女性は分かっているんじゃないかな。
この本は、その現実を見ないようにしているのが、専業主婦願望の女子と言っています。
確かに、社会は何だかんだいって女性に不利で、女性にしわ寄せがくる構造になっている。
それでも、逃げていちゃ何も始まらない。
やはり、ちゃんと生きるにはちゃんと稼がないと、と気持ちを新たにしたのでした。
ちなみに、この本で一番印象に残ったのが、夫の年収800万円のプチセレブ専業主婦の家計ギリギリでも今はハッピー世帯が一番将来のリスクが高いという指摘。
給料は下がっているのに生活レベルを変えられないのが、一番こわいパターンだとか。
ダーウィンは「強いもの、賢いもの、ではなく、変化に対応できるものが生き残る」と言ったそう。
生き残りたいなら、変化を恐れるなっていうことですね。
私は専業主婦願望の人の思考に背を向けて暮らしているような気がします。
by ChatBleu (2012-05-04 21:03)
>ChatBleuさん
私もお転婆すぎた小学生の時「嫁の貰い手がないぞ」と言われて
以来、「専業主婦」という選択肢は全く頭になく^^;
それでも、時々「専業主婦」に憧れちゃいます。
裏返すと、それほど女性には厳しい時代とも言えますね…
by ゆう (2012-05-05 19:11)