人間の欲の光と影 [ジュエリー]
今日も外は蒸し暑く、スーパーなどは冷房が寒い。
体調がおかしくなってしまいます。
そういう時は、私の場合はお風呂に入るのが一番。
38度くらいのお風呂なのですが、なぜか爽快になります。
冷えが解消して、血行がよくなるからかしら?
今日は、朝1時間と昼間1時間入っていました。
その間は読書の時間です。
図書館で借りた本は読めないので、手持ちのこの本を読みました。
2回目です。
養殖真珠がない時代は、真珠はものすごく高価な宝石でした。
クレオパトラがアントニウスに1国に相当する価値の宴会をする賭けをして、自分がしていた真珠のイヤリングの片方を酢の中で溶かして飲み干し、勝ったというお話はけっこう有名です。
この本によると、1国に相当する価値=570キロの黄金、だそうです。
7/25の金価格(小売価格)は4,611円/グラム。
歴史上最も大きな真珠だし、最近の金価格は投機的な要素が入っていると言っても…
それ以外にも、(特にヨーロッパで)真珠がいかに貴重だったかが記載されています。
そこに登場したのが、日本の養殖真珠です。
それまで天然真珠しかなく特権階級が独占していた真珠を、庶民に解放した。
今で言う価格破壊ですね~
既得権者であるヨーロッパで天然真珠を売っていた人たちは、とうぜん猛反発。
養殖真珠はニセモノと主張して排斥しようとします。
なんだか、今も色々なところで起きている低価格戦争みたい。
ちなみに、日本では真珠=養殖真珠の感覚ですが、アメリカ、ヨーロッパでは今でも真珠といえば天然真珠。
明確に区別しないと、養殖真珠を故意に天然真珠のように思わせていると非難されます。
ただ、養殖技術は新しい世界を切り開いたというきれいごとだけではなかったようで。
真円の養殖アコヤ真珠の開発をめぐってドロドロとした争いも記載されています。
本当の開発者は誰か?
業界の通説を覆す深い調査がなされているのには、びっくりです。
(現在につながるピース式を開発した西川藤吉というのが通説)
ミキモトの創設者御木本幸吉も、
・ 欧米の市場を開拓したバイタリティ
・ 富を独占しようと排他的に動いた
の2面があったようで。
まぁ、大抵の開拓者はそういうものでしょうけれど。
人間の欲の、光と影をみるようです。
一部の人物描写に作者の好き嫌いが出ている気もしますが、面白い内容でした。
お風呂から上がった後は、図書館で借りてきたこの本に取り掛かりました。
最初の記述は、黄金を求めて南米に渡ったスペインの征服者の様子でした。
本当にえげつない支配の仕方でゲンナリしますが、これからどう展開するのかしら。
あまりに暑いと、体が妙な反応して、体が冷たくなっちゃってます。
そういう時は、意識的に体を温めた方が調子良くなるような気がします。
ぬるめのお風呂良いですね。
私はこの時期、お風呂は苦手です(-_-;)
人の見方、見る人によって違うってことかなぁ。
by ChatBleu (2014-07-26 20:53)
見る側が違うと評価が変わるってことですよね・・・
世界史でスペインのやり方を聞いた時には
よく今南米と国交があるなぁって思いました。
by みずき (2014-07-26 23:42)
>ChatBleuさん
ChatBleuさんのように、運動で体を温めるのがベストかと。
私も運動しなくちゃと思うのですが^^;
「欠点は長所」と言いますから、人を評価するのは難しい。
なので、他人の評価は話半分で聞くことも必要ですね。
by ゆう (2014-07-28 19:14)
>みずきさん
御木本幸吉が排他的に動いたとしても、それは会社=従業員の生活を守るためだったかもしれず。
色々な視点で見ないとダメですね。
南米の国々が、本当に過去を水にながしているのか、経済的などの理由でそうせざるを得ないのか。
人間だけでなく色々な事の本当の姿は、簡単には分かりませんね...
by ゆう (2014-07-28 19:18)