リケジョではありませんが [ジュエリー]
ずっと行きたいと思っていた清澄白河の「リカシツ」に行ってきました。(リカシツのHP→★)
ビーカーやフラスコなど理科の実験道具を販売しているお店です。
生活の中でおしゃれに使う方法を提案しながら。
例えば、こんな感じです↓。
(画像はリカシツのHPからお借りしました。)
画像にある木の様な「イカ瓶」にも惹かれましたが、買ってきたのはこちら。
三脚台と金網。
まさに実験道具。
これを「おしゃれ」に変身させるわけでもなく、素直に使います。
三脚の間にアルコールランプを置いて、金網の上のものを熱する予定。
リカシツにはアルコールランプも売っていましたが、持っていたので購入せず。
アルコールランプは、ジュエリー製作でたまにですが使うことがあるのです。
ジュエリーの貴金属部分を作る方法には、大きく分けて2つの方法があります。
1. 貴金属を、切ったり叩いたりくっつけたりなどして、形作る
2. WAX(ロウ)で形を作って、その形を貴金属に置き換える。(鋳造やキャストなどと言います)
2は1の方法に比べて、形の加工が容易でかつ自由度が高いというメリットがあります。
金属をゴリゴリ削るのと、ろうそくのロウを削るのでは、どちらが大変かと考えれば簡単に想像できるかも。
(もちろん、1の方法がすぐれている点もあります。)
WAXを加工する際に、アルコールランプを使うことがあるのです。
WAXは熱で溶けるので、WAX同士を接着する時に使ったり、WAXを盛る(厚く大きくする)時に使ったり。
ちなみに、この「盛る」作業ができるのも、2の方法の大きなメリットです。
(貴金属を削りすぎたら、やり直すしかないことも多い)
また、アルコールランプを使うのはススが出ないから。
ススは後工程の失敗につながるリスクがあるのです。
もっとも、最近ではアルコールランプよりWAXペンというものを使う方が主流だと思います。
WAXペンは、半田ごてのお仲間みたいなもの。
ヒーターでペン先が熱くなる道具なので、アルコールランプよりハイテクで安全。
(世間一般の「ハイテク」とは程遠いですが...)
アルコールランプの場合は、スパチュラなどをアルコールランプで炙ります。
炙りすぎると熱くなり過ぎ、時間がたてば冷たくなる、というように温度コントロールが大変。
WAXペンは、温度が一定なので負担が少ないのです。
なので、私もアルコールランプではなくWAXペンを使うことがほとんど。
久々のアルコールランプ登場です。
今回、アルコールランプと三脚台・金網でWAXを溶かし、盛る作業を試してみようと。
新しい道具・方法が出てきても、それが全ての点で優れているとは限らないのがこの世界。
また、道具との相性は人それぞれなので、とにかく自分でやってみるしかない。
こうやって道具が増えて、保管場所が大変なのですけれど...